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決して主役クラスではないが、さまざまな料理に登場する。
あらゆるバリエーションに対応できる
この食材はすごいパワーを秘めている。
今回はネギです。
小口切り・縦切り・斜め切りという3種類の切り方でネギのニオイの強さを測定しました。
◎結果◎
小口切りが圧倒的に強く、他の2つはほぼ同じ。
ただし、アリシンは時間と共に飛んでしまうので、
切ってから10分以内に摂取するように!!基本的には生での摂取が理想です。
小さく切って他の食材の臭みを抑え、
味を引き立たせるのとは反対に、大きく切るのにワケはあるのでしょうか?
AのスープとBのスープを用意し10人にテイスティングしてもらったところ、全員がBの方が美味しいと評価。「ネギには大きく切る事によって、全体の味が美味しくなるという事と、持続性、複雑さ、まろやかさを引き立てる作用がある。効果があるのはネギ属だけと考えて下さい。」
ネギのアリシンには美味しさの増強効果は殆ど無く、その力を持っているのが、アリシンになる前のニオイの素…アリイン!!
大きく切って加熱するのは、アリインをアリシンに変えないため。そうする事で美味しさが増す。
つまり、鍋物は出汁(グルタミン酸)や肉(イノシシ酸)などのうま味成分にそれを強めてくれる(アリインが加わるから美味しくなる)という事なのです。ちなみに(アリインは加熱しても脂肪燃焼効果は残る)という優れものです。
料理に合わせて、ネギのニオイと切り方を使い分ける事が大切